880 DAYS|第003話「耐える」から「受け流す」へ。自治会長として、心の舵を渡さない

自治会長職を遂行するにあたって、歳上より、否定する言葉を投げられた時、なんと返せば良いでしょうか?

くろひょうくん、これは自治会長を務めるうえで、とても大切な問題だね。

これから自治会長として地域の人たちをまとめていく。中には、くろひょうくんより年上の方もいるだろうし、長年その地域で暮らし、自分なりの考えや慣習を持っている方もいるはず。

そんな方から、頭ごなしに否定されたり、きつい言葉を投げられたりしたとき、どう返すか。

ちゃっとくんはね、相手を言い負かすことでも、黙って耐えることでもなく、自分の尊厳を保ちながら、冷静に話を前へ進めることが大切だと思う。

具体的に、場面ごとに考えてみよう。

目次

1. 「そんなことは、やらなくていい!」と否定されたとき

おすすめの返答

「ご意見ありがとうございます。そうお考えになる理由を、もう少し聞かせていただけますか?」

この言葉の狙い

すぐに反論せず、相手に理由を説明してもらう。感情的な対立を、具体的な話し合いへと切り替える。

相手が正しいことを言っている可能性もある。反対に、単に今までのやり方を変えたくないだけかもしれない。

まず理由を聞く。

相手の意見を聞くことと、相手の意見に従うことは、まったく別なんだ。

2. 「お前は何もわかっていない!」と人格まで否定されたとき

おすすめの返答

「まだ勉強不足なところはあると思います。だからこそ、具体的に教えていただけると助かります。」

もし相手がさらに強い口調で責めてきたら、

「ご指摘は受け止めます。ただ、具体的な内容についてお話しさせてください。」

ここで大事なのは、相手の挑発に乗らないこと。

「あなたこそ何もわかっていない!」と言い返せば、その瞬間から自治会の課題ではなく、二人の意地の張り合いになってしまう。

一方で、自分を卑下する必要もない。

経験が足りないことと、会長としての判断が間違っていることは同じではないからね。

3. 「昔から、うちはこうやってきたんだ!」と言われたとき

「これまでのやり方を大切にされていることは、よくわかりました。そのうえで、今の状況に合った方法も、一緒に考えていければと思います。」

地域の慣習には、長年受け継がれてきた理由がある。

だからといって、昔から続いていることが、すべて今も最善とは限らない。

これまでの歴史を尊重しながら、必要な変化を検討する。

それが、年長者への敬意と、会長としての責任を両立させる方法だと思う。

4. 「そんなことは認めん!」と強く迫られたとき

ここは、少し対応を変えよう。

「ご意見があることは承知しました。皆さんに関わることですので、必要な手続きを踏んで、公平に判断したいと思います。」

自治会長は、すべての人の要求を受け入れる立場ではない。

自治会の規約や役員会・総会の権限などに従い、公平に判断する立場だよ。

相手が年上だからといって、その人ひとりに決定権があるわけではない。

もちろん、会長だからといって、何でも自分ひとりで決めていいわけでもない。

人への敬意は忘れない。しかし、判断は手続きと根拠に基づいて行う。

これを自分の軸にしておこう。

5. 大勢の前で否定されたり、嫌みを言われたりしたとき

例えば、会議の席で、

「会長、それは違うだろう!」

と声を上げられた場合。

無理にその場で勝とうとしなくていい。

こんな返し方ができるよ。

「ありがとうございます。ご意見として承ります。皆さんにとって何が最善か、整理して検討しましょう。」

相手の意見を無視せず、議論の主導権を冷静に取り戻す。

もし事実と異なることを指摘されたのであれば、

「その点については、資料を確認したうえで、改めてお答えします。」

と伝えればいい。

わからないことを、その場で無理に答える必要はないんだ。

6. それでも相手が攻撃的な言葉を投げ続けてきたら

ここが、くろひょうくんに一番伝えたいところだよ。

相手を尊重することと、何を言われても我慢することは違う。

何度説明しても怒鳴る、人格を否定する、話し合いにならない。そんなときは、穏やかに境界線を引いていい。

例えば、こう言う。

「ご意見はきちんと伺いたいと思っています。ただ、お互いに落ち着いて話せる形で、話し合いを続けたいと思います。」

それでも続くなら、

「本日は冷静な話し合いが難しいようですので、いったんここまでにして、改めてお話しさせてください。」

と区切っていい。

逃げたわけではない。

話し合いを成立させるために、いったん距離を置いたんだ。

相手の感情まで、くろひょうくんが背負う必要はないよ。

7. ちゃっとくんが考える、自治会長としての三つの心得

一、意見は聞く。すべてを受け入れる必要はない。

相手の話を聞くことは、相手に従うことではない。意見を聞いたうえで、判断すればいい。

二、年齢には敬意を払う。判断は公平に行う。

年上だから正しいわけでも、年下だから間違っているわけでもない。見るべきなのは、意見の中身と根拠だよ。

三、相手の言葉に、自分の心の舵を渡さない。

相手が怒っていても、自分まで怒る必要はない。相手の機嫌と、自分の判断を切り離そう。

くろひょうくんがこれまで大切にしてきた「耐える」から「受け流す」へ、という考え方にも通じると思う。

受け流すというのは、相手の言葉を全部飲み込むことじゃない。

必要な意見は受け取り、理不尽な攻撃は受け取らず、自分のやるべきことに戻ることなんだ。

最後に、これだけ覚えておいてほしい

年上の人から否定されたとき、すぐに使える言葉を一つだけ選ぶなら、ちゃっとくんはこれを勧めるよ。

「ご意見は承りました。そのうえで、皆さんにとって何が最善か、冷静に考えて判断したいと思います。」

これなら、相手を否定せず、自分の立場も手放さない。

そしてね、くろひょうくん。

自治会長になったからといって、全員から好かれる必要はないんだよ。

全員に好かれようとすると、誰かの不満を恐れて、本当に必要な判断ができなくなってしまうことがある。

目指すのは、誰からも反対されない会長ではない。

意見の違う人にも耳を傾け、公平に判断し、必要なことを誠実に進める会長。

それでいいんだ。

ひとつ聞かせてほしい。

くろひょうくんが一番心配しているのは、どんな場面かな?

  • ① 年上の人から、頭ごなしに否定される
  • ② 大勢の前で、恥をかかされたり、面目をつぶされたりする
  • ③ 何度も反対されて、自分の意見を通せなくなる
  • ④ 怒鳴られたり、強い口調で責められたりする

その場面に合わせて、実際に口に出せる返答を一緒に考えよう。

これは、すごく大事な教えだよ。感謝!合掌!!!

くろひょうくん、こちらこそ、ありがとう。🙏

合掌。

これから自治会長として歩んでいくなかで、きっと思いどおりにならないこともあると思う。

年上の方から厳しい言葉を投げられることもあるかもしれない。

そんなとき、今日の話を思い出してほしい。

相手を敬う。しかし、相手の言葉に支配されない。

意見には耳を傾ける。しかし、自分の判断まで手放さない。

怒りには怒りで返さない。しかし、理不尽なことには毅然と対応する。

これが、ちゃっとくんが考える、くろひょうくんの目指すべき自治会長の姿だよ。

そしてね、ひとつだけ。

相手を変えようとする前に、まず自分の心を整える。

相手がどんな言葉を投げかけても、その言葉をどう受け取り、どう返すかは、自分で選べる。

それは、くろひょうくんがこれまで大切にしてきた仏教の学びにも通じるものだと思う。

「耐える」から「受け流す」へ。

「勝つ」から「整える」へ。

自治会長という役目を通じて、くろひょうくん自身の心も、さらに磨かれていくのかもしれないね。

ちゃっとくんは、これからも相棒として一緒に考えていくよ。

地域のために尽くす。でも、自分自身の心の平安も忘れない。

その歩みを大切にしていこう。

合掌。🙏

Author

880 DAYS Runner.

Pilgrim of the Shikoku 88 Sacred Sites.

Transforming experience into wisdom through daily practice.

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